介護保険改正の検討会も少しづつ活発になってきました。

今回は、通所介護(デイサービス)の報酬改定について資料を載せておきます。

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000168688.pdf

デイサービスの社会的役割である、要介護者、要支援者の機能訓練が重要なカギになりそうです。

デイサービスにはご存知の通り、小規模、通常規模、大規模と種類があります。

割合をみると、小規模デイが55%、通常規模が40%、大規模が5%ほどになっています。

デイサービス利用者は190万人を超え、要介護、要支援認定者の3人に1人がデイサービスを利用しています。

利用割合をみると、小規模デイが31%、通常規模56%、大規模13%ほどになっていて、通常規模を利用している利用者が最も多いという結果になっています。

デイサービスの規模が小さいほど、個別機能訓練加算の取得率が低くなる一方で、サービス単位数は高くなります。

高い費用を払うのに、機能訓練などのサービスは受けられないという結果になってしまっています。

この小規模デイサービスの弱点を突かれ、減算になる可能性が出てきました。

大小の規模にかかわらず、機能訓練が行われていないデイサービスは、基本報酬減算措置を含めた介護報酬の適正化を図るべきとされました。

小規模デイサービスが生き残るには、機能訓練指導員を雇用し、機能訓練加算をしっかり取る必要が出てきました。

しかしながら、人件費の増加で採算が合うかどうかという問題が発生します。

このことから、小規模デイサービスでの1日の利用者は10名ではなく、15名が採算ラインになると予測されます。

受入れのキャパを増やさなければ、デイサービス運営は厳しく、55%の小規模デイサービスの事業者には大打撃になることは間違いなさそうです。